アオアシ 読むべき読ませるべき理由
『アオアシ』読んでますか?
小林有吾さんにより、ビッグコミックスピリッツで連載中のサッカー漫画です。TVでも放映中ですし、Amazonプライムビデオでも見られるので実際手に取ったことがない方でもご存じの方は多いかと思います。
少年サッカーに関わる方は読んで無駄だったとか、全然面白くなかったとの感想が出てしまうことはまず無いかと思います。ネタバレはしてはならない、と言えるほどに面白いと私は思っておりますので特徴と、何がどう面白い(タメになる)のかをお伝えしたい!と思います。
作品のテーマとして最も大きく取り上げられているのは
『俯瞰』
という言葉です。
少し前にバスケットボールの漫画「黒子のバスケ」でも度々紹介されていましたので耳にしたこともある方もおられるでしょう。
『俯瞰』とは、『高い所から見下ろすこと』
バードアイとか、ホークアイなんて言われたりもしますが、人間の持つ能力で空間把握能力に近いものでしょう。車の駐車が上手い下手の話題でよく出るアレですね。
サッカーのフィールド上を高い所から見下ろすように、敵、味方の位置を把握できる能力を持つ主人公が成長していく物語です。
『俯瞰で見る』ことができるとどうでしょう?全体を把握できると何ができるか?
フィールド上の各選手の位置情報が分かると何ができるか?
もしも、自分がそんな能力を持っていたら、と思うと、ワクワクしてしまいますね。
そして、更に、よく考えてあるなあと感じたのは、その主人公を配置するポジションです。是非とも読んでから私と同じように感心して欲しいので答えは伏せるのですが、まさかのポジションに配置され、そうくるかーと、私はとても感心しました。
言うなれば将棋盤のような感覚ですね、フィールドに居ながら、芝に足を置き、走りながら、頭の中ではフィールド上全体を見渡すようにプレーする。
適切なコースにパスを出せる。
適切なスペースに走り込める。
適切なポジションで相手を阻むことができる。
適切なタイミングを測りながら、距離を取りながらのプレー。
そんなことができてしまう能力だなんてちょっとチートな気もしますが、とても羨ましい。
では、『俯瞰』という能力は鍛えることはできるか否か?
同じ能力は獲得できないとは思いますが、近づくことはできるのではないかと、実は我が家のゴールキーパーで実験しています笑
少年サッカーでよく見かけるのは、フリーの際には比較的周りを見渡してのプレーができているのに、相手と対面する、相手が向かってくる状況だと、ほとんどの選手がどうしても下を向いてしまい、気付けば囲まれてボールロストしてしまう光景です。
天賦の才、ギフト、そんなものを頂けるのは一部の人間ですが、この下を向いてしまうのをどうにかしたい。凡人には努力するという手段がある。
下を向いてしまう理由として想定されるのは、ボールロストしたくないという焦りが原因ではないか?それをいかに減らすかが鍵だと判断して二つのことを提案して実践するようにくどくど毎度毎度我が家のゴールキーパーには伝えております。
一つ目は、効果があると思われる自主練習、ボールタッチ練習です。ありがちですが、これがものすごく効果があると感じます。大切なのは毎日やること。とにかく継続することで足にボールがつくようになる。最初は転びそうになることも、嫌になることもあるかもしれませんがとにかく継続的に行うことで、不思議なことにボールが足から離れなくなっていきます。まずは一週間、一週間でかなり変ります。見ていて違いが明らかに分かるほど変わりました。
二つ目として、次の段階が重要で、徐々にで構いません、徐々に徐々にですが、ボールタッチをしながら目線を上に、ボールから目線を離すようにします。もちろん、つまずいてしまうと危ないので時々目を離す程度で大丈夫です。我が家のゴールキーパーは細かいボールタッチなど不器用さが当初は目立っていましたがだいぶ改善されました。基本的に「プルプッシュ」というボールタッチ練習から入っています。ボールを左右の足で引いて、押して、引いて、押してを繰り返します。
慣れるまではその場で
慣れてきたら目を離す
できたら首振り
少しずつ前に進み
最終的には前に進みながら、横に立つ私の両手の立てた指の本数で足し算ができるようになってきました(少しサボるとできなくなっていきますが、、)
やはり、これをやるようになってから少しずつ試合中の目線が上がってきているように見えます(我が家のゴールキーパーも時々練習試合ではフィールドもやるので)、効果は確実に出ます!
私はこちらのソウタさんの動画に大変お世話になっています!
さて、どうして自主練の話になったかというと、『俯瞰』の話からでした。それは『アオアシ』のテーマ。
個人的には、あらすじや、話の内容、魅力的な登場人物などなど、マンガ的魅力もさることながら、サッカーを考えるきっかけをくれる漫画であると評したいです。
読まなければこの練習には辿り着かなかったかもしれませんし、YouTubeでソウタさんの動画と出会うこともなかった。この練習をしなかったら我が家のゴールキーパーはおそらくまだまだ下を向いてドリブルドリブル、少し前が詰まれば強く蹴る、なんてことを続けていたのではないかと思います。
私たちにはとても良い時期に出会い考えさせられた漫画で非常に感謝をしております。
気になる方は是非お手に取って読んでみて頂きたい、どんな学年のサッカー少年にも役立つかと思います。保護者こそ、読むべしです。
あぁ、今後どうなるんでしょうね、気になる、、。
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