少年サッカーを勉強中、時々雑記

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ゴールキーパー論(少年サッカー版完全な自論)

サッカーにおけるゴールキーパーというポジションは特別だ。

特別とは何か?

他とは異なること。

他とは何か?

他のポジションとは違うルールがあるということ。

違うルールとは何か?

サッカーにおいて、フィールド内の許されたエリアで唯一手を使いプレーができるということ。

 

※あくまで、少年サッカーに参加し始めた子の親の、あくまでも自論で、少年サッカー歴四年目、まだ三ヶ月のゴールキーパー歴の親の、あくまでも自論を残しておくだけの記事になります。

 

経緯や理由はさて置き、二ヶ月前から我が家の長男がゴールキーパーを始めた。そんなこんなで色々調べ始めたのだが、なかなかどうしてゴールキーパーについてまったくの無知であったことに驚かされる日々を送っている。元々ゴールキーパーについて持っていたイメージはゴールを守る、比較的目立たない地味目なポジション。しかも、どのチームもある程度長期間選手が変わらず、比較的年齢がいっても続けているイメージがあって、正直他のポジションと比べて興味の対象にはならなかった。今となっては非常に恥ずかしいことではあるが、素人目にはそのように映り、どうしてもゴールキーパー以外のポジションに目がいってしまっていた。サッカー未経験で子供がサッカーをしている保護者にはそのような方が一定数、いや、多数いらっしゃるのではないかと思う。サッカー観戦は好きで青年期から割と見ている私でもあまり興味を持ったことは無かったし、所属しているチーム内で我が子にゴールキーパーの順番が回ってきた時はむしろ、あぁつまらないなと・・・思ってもしてしまっていた。

 

さて、ゴールキーパーの保護者となってみてのゴールキーパーへのイメージの変化はどうだろう。驚くほどの変化。変化が大きすぎて、この衝撃を、この初心を忘れないようにと今回のようにまとめようとまでしている変化があった。ゴールキーパーを始めたばかりの子に保護者のすることと言えば、子供の知らないルールを分かりやすく噛み砕いて教えることや、私に代わり見本を示して教えてくれるYouTube動画を探して見せることくらいで、実際にプレーの見本を見せることすらできない。そうこう調べている内になんと奥深いポジションだということ、更には大きな誤解をしていたことに気づかさせている。

 

サッカーは時間内にゴールマウスに囲われた中のゴールラインの内側にボールを入れた回数、すなわち得点数を競うゲームである。ゴールキーパーについて、まず、第一にみなさんがイメージすることと言えば、失点をしない為にゴールを守る=ゴールキーパーの役割、ということだろう。ゴールを守るということは対戦相手が蹴ったりヘディングしたり、手以外の身体の一部でボールを押し込んだりしてくるのを体を張って防ぐということだ。得点数を競うゲームであるということは失点をしなければ負けない、ということでもある。答えとしてはそれは正解なのかもしれない。私もそう思っていた。しかし、ゴールキーパーに注目し始めて気づいたことがある。

『シュートを打たせなければ良い』

ということだ。逆算すれば当たり前なのだが、ゴール内にボールが入るということは、シュートを打たれていること。枠内シュートが飛んでこなければ失点する可能性は、一部の事故でしかあり得なくなる。

 

ゴールキーパーは守備陣の司令塔であれ』

 

攻撃陣にパス回しの中心となったり、ゴールに繋がるパスを出す司令塔がいるようにゴールキーパーは守備陣の配置や相手攻撃陣の分析をし、指示を出し動かす司令塔とならなければならない。ボールを集中して見ながらも、11人制であれば自分以外の22人を、8人制であれば自分以外の15人を全て見渡せるポジションはゴールキーパーだけである。ボールを見ながら、が重要だと最近試合観戦をしていても強く感じていて、監督やコーチ陣でさえも、どうしてもボールのあるゾーンに集中してしまい、ワイドな視野を保つことができていない。選手達、子供たちにボールウォッチャーになるなと指示を出しながらも、だ。

 

さて、ボールの位置を確認しながらも全体が見渡せることで何ができるか。シュートを打たせない流れを作り、打たれないディフェンスができるということだ。その為には何が必要か、多くの少年サッカーは、キーパーから数えて1-3-3-1のフォーメーション(変形型はある。強いチームほどある。)を組んでいる。最終的にはゴールキーパーと三人のディフェンダーで守備網を貼る型となる。ゴールキーパーは相手攻撃陣にシュートを打たせないように味方守備陣を動かす必要がある。しかし、そこは少年サッカー、小学生の男女が行うゲームであるわけで、どうしてもボールに寄ってしまう選手が大多数である。そこで、ゴールキーパーの力量が試される、と私は考えている。もちろん守備陣の真ん中にはおそらくチームでも信頼されている選手がセンターバックとして置かれている。その選手の力量にもよるが、ボールを追いかけ守備をし、相手選手を食い止めながら両サイドバックに指示を出すのは至難のわざである。そこで、所謂、『コーチング』という声での指示が登場する。味方選手への指示出しを行うというゴールキーパーの司令塔としての任務が発動するのである。この、シュートを打たせない為の指示出しが非常に重要なゴールキーパーの役割であると、我が家のゴールキーパーゴールキーパーを仰せつかって初めて気付かされた。もちろん、シュートストップは大切な役割で、シュートを打たせてしまったのであれば全力で止めにいくわけではあるのだが、そもそも打たれたシュートを止めるのが役割である、との認識を持っている方が非常に多いのではないだろうか。ゴールから遠い位置で食い止める、これが大事。そこを突破されてからが、ゴールキーパーによるシュートストップ技術を発揮する瞬間が訪れる。

 

第一の壁を破られ、相手チームが自陣に侵攻してきた時、日々トレーニングしているシュートストップ技術が試されるのだ。ボールの行方によってはゴールキーパーの仕事場、所謂、ペナルティーエリアを離れ、相手攻撃陣へのパスをカットすることもあるだろう。シュートを待ち構え、コースを読み、シュートストップをすることもある。ディフェンダー陣が突破された時、それはゴールキーパーの見せ場となる。が、少年サッカーゴールキーパー保護者陣はおそらくワクワクよりもドキドキしちゃうシチュエーションである。少なくとも私はそう。なかなかどうして見ていられない現場であり。兎にも角にも日頃の弛まぬ練習はこの時のため。観戦を始めて分かってきたのだが、練習の基礎的なキャッチングは回数を重ねるごとに着実に上達をしていく。恐らくは中程度の運動能力を有していれば大差のない上達をしていくのではないだろうか。それは基礎練習はボールのくる場所があらかじめ分かっているからだ。どうしても、いざ本番、試合開始となると勝手が違ってくる。うら若き少年少女ゴールキーパーには判断力が足りないのではないかと思われる動きを見せる選手が少なく無い。多くの少年少女ゴールキーパーは小学三、四年生から集中的にゴールキーパーに専念する選手が多いようで、やはり経験が足りない。おそらく全ポジション内で経験の重要度が一番高いのはゴールキーパーであると観戦のたびに感じている。

 

ゴールキーパーはクレバーであれ。

失点から多くのことが学べる。失点後に失点までの、ゴールインしてしまった瞬間までの道筋を逆算してみることが大切だ。

失点した←シュート打たれた←ディフェンダーの位置がずれた←ディフェンダーには指示出ししたか?←シューターにボールが渡るまでの守備はできていたか?

全体が見えているのはゴールキーパーだけだ。さあ反省会、同じ流れを迎えた時に同じ過ち=失点をしない為に。やはりゴールキーパーは経験が必要で、クレバーであるべきだと、個人的には結論づけたい。

 

然るべき場所にポジショニングすること。これが大切である。然るべきポジショニングでシュートを受ける。これが最高の形であることは変わらない。しかし、それはゴールキーパーは、という全体の括りであり、少年少女ゴールキーパーに関しては少し別の角度を持って欲しいと思う。少年少女ゴールキーパーは初めは綺麗に上手に止められなくても良い、がむしゃらにボールを受け、飛び込み、失敗し、経験を積んでいこう。失敗しないように挑んではいけない。失敗しても良いからやってみよう、挑戦した結果の失敗の数だけ経験となるのだから。ファインセーブはいらないと言った人がいたというが、少年少女ゴールキーパーには、とにかく声を出し、ディフェンダー陣とのコミュニケーションをとり続け、シュートを打たれた際には、もう何でもいいから自分の力の限り飛びついて経験してこいと伝えたい。技術向上はその先にあるのだから。

 

守備について思うところが多すぎてどうしても長くなってしまう。個別で守備に関する細かい点は調べ、考察していきたい。ここではもう一つ、少年サッカーにおいて大切な攻撃参加にも触れておきたい。ここまでの内容では、ゴールキーパーは『守備の人』ではあるが、得点を取る為の攻撃パターンを学ぶ必要もある。最近は、

『現代型ゴールキーパー

と呼ばれる区分けができているそうだ。たしかに各国、各クラブチームを見ていると分類するのも非常に納得できる。現代型とは言うが、違いはシュートストップに重きを置きゴールから積極的に出ないゴールキーパーが一つの型。攻撃の手始めとなるビルドアップ、すなわちディフェンダー陣のパス回しに積極的に参加したり、ゴールキックパントキックに磨きをかけ前線へ一本で繋げられるよう精度を磨くなど、ゴールも守るがそれだけじゃ無いよ、足元のボールコントロール技術が大事だよ、というのが現代型ゴールキーパーとなるようだ(他にも様々な違いはあるんだろうけど)。

 

さて、少年サッカーにおいてはどうかという点では、個人的見解としてはゴールを守ることを最優先としたシュートストップゴールキーパーにアビリティとしてビルドアップ参加能力を求めたい。少年サッカーは8人制ということを考えると、多く採用されるディフェンスラインである、センターフォワードサイドバック2人、この3人の横一列の後ろにゴールキーパーが位置する。少年サッカーの練習中にコーチがトライアングル!トライアングル!と連呼しているのをお聞きになったことがあるはずだ。そう、3人で三角形を作りなさいよ、という意味合いで連呼しているのである。要するに少年サッカーは8人制であるわけで、ゴールキーパーがゴール前に張り付いてしまうとどうしても人数的不利ができてしまう。ボールを前に運ぶことをビルドアップというが、ゴールキーパーがこの始めの三角形の一員となれるチームは非常に攻撃力があがる。全員守備のチームはあまり見かけない。ゴールキーパーセンターバック、片側のサイドバックにてトライアングルを形成することで前の4人が攻撃転じることができる。まずは相手フォワードを1人誘き寄せることが大切だ。ゴールキーパーと三人のディフェンス陣でのボール回しをすることで相手攻撃陣の陣形にずれを作り、フリーの味方を作る。ゴールキーパーにもフィールドの選手並みの足元の技術が求められるのは、このビルドアップ参加に対しての適正を高める意味合いが強いのだろう。ゴールキーパーがゴール前から離れず、ビルドアップにも参加しない場合は攻撃陣の1人が下がって来なければならず、しかも相手フォワードが守備参加しやすくなるわけで、やはりゴールキーパーを起点とした攻撃が有用となってくる。攻撃時に守備陣がラインを上げた際にセンターバックの後ろのスペースをカバーすることも大事な要素だ。たとえば、味方右サイドバックがボールキープしている際にセンターバックゴールキーパーがボールの出し口を作るだけでその後の展開の選択肢が大きく変わってくる。少年サッカーではどうしてもボールに寄って行く選手が多く、右サイドバックがボールキープしている状態である時に左サイドバックをケアしている相手チームはそう多くない。右サイドバックがフォローに行ったゴールキーパーへパス、ゴールキーパーから高めの位置をとった左サイドバックへパスを通せればどうだろうか。この展開だけでも一発でカウンターの状況を作り出せる。これは一例だが、攻撃時に最後尾から味方のパスの受け手の一人となれるか否か、ゴールを空けてでも前目のポジションをとれるか、センターバックゴールラインの間のスペースに入ることができるか否かが重要な能力となるのではないかと感じている。シュートを打てとは言わないが、ラストパスを狙っていっても良いのでは無いかとも思うが、いかんせん小学生キック力とも応相談ではあるが。このように攻撃時も、相手チームの能力が同程度以上の場合には積極的に8人全員攻撃を最後尾から支える役割を積極的にこなしていってもらいたい。特に、育成年代の少年サッカー時代に積極的に意識的に行い、吸収力のある内にその感覚を身に着けてもらいたい。

 

まとめようもないほどにとりとめもなく書き殴ってしまっているが、しょせん備忘録と思いここに残しておこうと思う。自分で読みながら我が家のゴールキーパーに提案してみよう。押し付けてはいけない…提案しよう。

 

細かい内容は個別でしたためるが、気になる点をまとめたい。

コーチングがファーストチョイス。声は次の試合から出していける、変えていける。

・シュート被弾への対応は自分の練習を信じ、体を動かせ。形より気持ち。絶対止めるんだ言う気迫を持とう。

・味方攻撃時には必ず攻撃に最後尾から参加しているんだという意識を持ち続けること。

要約するとこのゴールキーパー保護者による夏休みの自由研究の結果、三点をまずは我が家のゴールキーパーに説き、提案し、実験体として成長を確認してみるのも悪くない。いや、やってみますので再度更新か別記事作成を致したい所存でございます。ちょっと楽しみです。

 

 

 

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